コンサル系インターンの資料作成|結論・根拠・提案をスライドにまとめる

コンサル系インターンの発表資料で最初にやることは、「結論を1文で言えるか」を確かめることです。結論が決まれば、根拠と提案は自然に並びます。分析の量が多くても、伝わる資料はシンプルな骨格から生まれます。この記事では、スライドの構成を組み立てる順序と、よくある崩れ方の直し方を整理します。
この記事の目次
資料を作る前に「骨格」を言語化する
スライドソフトを開く前に、紙1枚かメモ帳に「①結論②なぜそう言えるか(根拠)③では何をすべきか(提案)」の3行を書いてみてください。この3行がすんなり書けない場合、分析がまだ整理されていないサインです。
コンサル系の発表で求められるのは「考えた過程の共有」ではなく「判断に使える情報の提供」です。骨格を先に固めることで、スライドに載せる情報の取捨選択が格段に楽になります。
3層構成で骨格を作る:結論・根拠・提案
発表資料の基本となる3層の役割を整理します。
- 結論スライド:「〇〇が問題であり、△△を優先すべき」など、主張を1〜2文で示す。冒頭に置くのが原則。
- 根拠スライド:結論を支えるデータや事実を並べる。1スライド1メッセージを目安にする。
- 提案スライド:根拠から導かれる具体的なアクションを示す。「なぜそれか」と「何をするか」をセットで記載する。
この3層が一本のロジックでつながっているかを確かめる方法として、「だから何?」と「本当に?」の2つの問いが使えます。結論に「本当に?」と聞いて根拠が答え、根拠に「だから何?」と聞いて提案が答えられれば、構成はつながっています。
1スライド1メッセージを守るための判断基準
根拠をまとめるスライドで情報が多くなりがちです。「このスライドで言いたいことは何か」を見出し(スライドのタイトル行)に完全な文章で書くと、余分な情報を削る判断がしやすくなります。
たとえば「市場規模の推移」という見出しは話題の名称です。「過去3年で市場規模が縮小しており既存顧客維持が急務」と書くとメッセージになります。見出しがメッセージになっていないスライドは、役割が不明なまま資料に残っていることが多いので、一度見直す目安にしてください。
架空の例:コンビニチェーンの収益改善課題
以下は架空の例です。コンサル系インターンの課題として「地方コンビニチェーンの収益が低下している。改善策を提案せよ」というテーマを想定しています。
【架空の例:発表骨格メモ】 結論:「夜間帯の人件費が収益を圧迫しており、夜間シフト編成の見直しが最優先課題」 根拠①:提供データより、売上の低い時間帯(23時〜5時)に1店舗あたりの人件費比率が他の時間帯の1.8倍になっている 根拠②:他時間帯と比較して客数の伸びが見込みにくい構造が数字から読み取れる 提案:夜間帯のシフト人数の見直しと、省力化オペレーションの導入検討を提言する 「本当に?」→根拠①②が答える 「だから何?」→提案が答える
この骨格メモをもとにスライドを作ると「①結論スライド(1枚)②人件費比率の根拠(1枚)③客数データの根拠(1枚)④提案(1枚)⑤補足資料(必要なら末尾に)」という流れが自然に出てきます。補足データは本編に入れず、末尾にまとめると発表の流れを崩さずに済みます。
よくある構成の崩れ方と直し方
分析に時間をかけた分、すべてのデータをスライドに入れたくなるのは自然なことです。ただし、結論を支えない情報が多いほど聞き手は迷子になります。
- 【崩れ方①:結論が最後に来る】分析した順番そのままにスライドを作ると、結論がゴールになりがち。直し方:最初のスライドに結論を持ってきて、根拠→提案の順に続ける。
- 【崩れ方②:根拠が結論を支えていない】「市場規模が大きい」という根拠に対して「新規参入すべき」という結論を立てると、他の条件が抜けていてロジックが飛ぶ。直し方:結論と根拠の間に「なぜそれが根拠になるのか」を1文加える。
- 【崩れ方③:提案が根拠から切れている】課題分析は丁寧なのに提案が「コスト削減を検討する」で終わる。直し方:「〇〇という根拠があるため、△△を行う」と理由と行動をセットで書く。
修正の目安として、結論・根拠・提案を読み上げたときに「そうかもしれないが…」という反論が思い浮かぶ箇所が弱い部分です。その箇所を重点的に補強するか、主張の粒度を下げて確実に言える範囲に絞るかを判断してみてください。
発表前に自分でできる最終確認
資料が完成したら、声に出して説明してみることをおすすめします。スライドを見せながら30〜60秒で各スライドの役割を説明できるかどうかが、構成の確かさを確かめる一つの目安です。
- 各スライドのタイトル行が主張文になっているか確認する
- 結論スライドに「だから提案は何か」を1行添えると流れが見えやすい
- 根拠スライドは「このデータがなかったら結論は変わるか?」で取捨選択する
- 補足資料は末尾にまとめ、本編のスライド枚数を絞る
インターン中は時間が限られているため、完璧な資料より「骨格が伝わる資料」を目指すほうが発表の質は上がりやすいです。骨格を固めた上で、時間が許す範囲でデータの説得力を足していくという順序を一つの進め方として試してみてください。
Claude Sonnetを用いて本文を作成し、AIによる校正と編集確認を行っています。文例・練習問題は解説用に作成したものです。


