OB・OG訪問で聞いた話を志望動機に活かす具体的な使い方

OB・OG訪問で聞いた話は、志望動機に組み込んで初めて力を発揮します。大切なのは「聞いた事実」をそのまま転記することではなく、その話があなた自身のどんな関心や問いに応えたのかを明示することです。この記事では、訪問後に情報を整理する手順から、ESや面接で使える文章への落とし込み方まで、具体的な手順で説明します。
この記事の目次
「聞いた話」をそのまま書いても志望動機にならない理由
OB・OG訪問を終えた後、「参考になった」と感じても、いざESに向かうと手が止まる——そんな場面があるとすれば、原因の多くは、訪問で得た情報を「志望動機の根拠」として整理できていないことにあります。
「〇〇さんから、若いうちから裁量をもって働けると聞きました」という一文は、事実の報告ではありますが、志望動機にはなりません。志望動機として機能させるには、その話を聞いてあなたが何を確認できたのか、あるいはそれ以前からどんな問いを持っていたのかを示す必要があります。
OB・OG訪問の話を志望動機に活かすには、聞いた情報を「自分の関心の答え」として位置づける作業が必要です。以降の手順で、その整理の仕方を見ていきましょう。
訪問直後にやっておく3つの整理
記憶が鮮明なうちに、次の3点をメモに書き出しておくことをおすすめします。訪問後24時間以内を目安にしてみてください。
- 印象に残った発言:相手が語った言葉で、自分が「そういうことか」と思った一文をそのまま書き留める。
- その発言を聞いたときの自分の反応:「安心した」「驚いた」「自分の経験と重なった」など、感情や気づきを正直に記録する。
- 訪問前の自分の問い:なぜその質問をしようと思っていたか、訪問前にどんな疑問や仮説を持っていたかを振り返る。
この3点が揃うと、「自分はこういう観点でこの会社を見ていて、OB・OGの話がそれを確認・更新した」という流れを作りやすくなります。この流れこそが、志望動機における「OB訪問の話」の正しい使い方です。
ESに組み込むときの文章構成
志望動機にOB・OG訪問の話を使うときは、次の構成が一例として参考になります。
- ①自分がもともと持っていた関心・問い(訪問前から)
- ②その問いを確認しようとOB・OGに尋ねた内容
- ③聞いた話が自分の関心にどう響いたか
- ④それを踏まえて入社後にどう関わりたいか
構成の順序は③→①→②→④のように結論から始めても構いません。大切なのは「聞いた話がどこに位置づけられるか」が読み手に伝わることです。
架空の例:OB訪問の話を盛り込んだ志望動機の一節
以下は架空の例です。実際に使う際は自分の経験と言葉に置き換えてください。
【架空の例】 私は大学のゼミで地域の中小企業の資金調達を研究するなかで、「金融機関が企業の成長をどこまで伴走できるか」という問いを持ち続けてきました。貴社を志望する理由の一つは、OB訪問で伺った話にあります。営業担当の先輩から、融資の判断だけでなく経営者と長期にわたる対話を重ねる仕事の進め方を聞き、自分が考えていた「伴走する金融」のイメージに重なりました。入社後は中小企業向けの法人営業に携わり、財務数値の読み取りとともに経営者の課題を言語化する力を磨きたいと考えています。
この例のポイントは、訪問前から「伴走する金融」という問いがあり、OBの話がその問いへの答えとして機能している点です。OBの話が主役ではなく、あくまで自分の関心を補強する材料として使われています。
よくある3つのつまずきとその修正
OB・OG訪問の話を志望動機に使うとき、次のようなつまずきが起きやすいです。
- つまずき①「聞いた話を羅列している」→修正:箇条書き的に情報を並べるのではなく、自分の関心とつながる一点に絞る。複数の話を聞いた場合も、志望動機に使うのは一番「自分の問い」と重なった話だけで十分です。
- つまずき②「OBの名前や肩書きを強調している」→修正:読み手が知りたいのはあなたの動機です。「どの部署の誰と話したか」より「何を確認でき、何を感じたか」に字数を使いましょう。
- つまずき③「訪問したこと自体をアピールしている」→修正:OB・OG訪問は志望動機の根拠を作る手段です。「訪問するほど熱心です」という伝え方より、訪問で得た気づきの中身を書く方が実質的な志望の深さが伝わります。
修正の方向はいずれも同じで、「自分の関心を中心に置いて、OB訪問の話をその根拠として添える」という構成に戻ることです。
面接で話すときの使い方
面接では、ESに書いた内容をさらに深掘りされる場面があります。「OB・OG訪問でどんな話を聞きましたか」と聞かれたとき、話の内容だけを答えると情報報告になってしまいます。
一例として、次の流れを意識してみてください。「訪問前に持っていた問い→聞いた話→そこから更新された自分の認識→それが今の志望につながっている」。この流れを2〜3分で話せると、訪問を単なる情報収集でなく、自分の就活の文脈に位置づけていることが伝わりやすくなります。
次の一歩:訪問後すぐに動く小さな習慣
OB・OG訪問の話を志望動機に活かすために、今日からできることを整理します。
- 訪問直後にメモを書く:「印象に残った発言」「自分の反応」「訪問前の問い」の3点を箇条書きで残す。
- 志望動機の下書きに組み込んでみる:上記の4段構成①〜④に自分の言葉を当てはめてみる。まず粗くて構いません。
- 読み返すときの確認点:「OBの話が主役になっていないか」「自分の関心が先に示されているか」を確かめる。
訪問したこと自体は志望動機になりませんが、そこで確かめた「自分の問いへの答え」は、ほかの応募者には作れない具体性になります。訪問後の整理を習慣にすることで、その具体性をESや面接に届けることができます。
Claude Sonnetを用いて本文を作成し、AIによる校正と編集確認を行っています。文例・練習問題は解説用に作成したものです。


