Webテストの読解で「本文から判断できない」を選ぶときの考え方

「本文から判断できない」は、消極的な逃げ選択肢ではありません。本文に根拠がないと確認できたときに積極的に選ぶ答えです。自分の知識や常識を持ち込まず、文中の情報だけで判断できるかを確かめる習慣を身につけることが、読解問題の正答率を上げる核心になります。
この記事の目次
「判断できない」は「書かれていない」を確認した結果
読解問題の選択肢には、内容が正しいもの・明らかに誤っているもの・本文だけでは判断できないものが混在しています。「判断できない」を選ぶべき場面は、選択肢の内容が正しいか誤りかを本文の記述だけでは決められないときです。
ありがちな誤りは、「選択肢の内容が現実として正しそうだから正しいを選ぶ」「内容が現実に当てはまらないから誤りを選ぶ」という判断です。読解問題が問うのは、あくまで「その文章を読んだ人が言えること」です。外部の知識や一般的な常識は根拠になりません。
選択肢を判断する3ステップ
次の順で考えると、判断の根拠を整理しやすくなります。
- ステップ1:選択肢を読み、キーワードや述語を確認する
- ステップ2:本文を見渡し、同じキーワードや同等の表現が登場する箇所を探す
- ステップ3:その箇所と選択肢の内容が一致するか、矛盾するか、そもそも言及がないかを判断する
ステップ3で「一致する」と確認できれば正しい、「矛盾する」と確認できれば誤り、「言及がない」なら判断できない、となります。
独自の練習問題:本文と選択肢で根拠を確かめる
以下は独自の練習問題です。架空の文章と選択肢を使い、どの選択肢が「正しい」「誤り」「判断できない」になるかを考えてみてください。
架空の例/練習問題 【本文】 A市の図書館は、昨年度から蔵書の一部をデジタル化し、館内の専用端末でも閲覧できるようにした。利用者アンケートでは「端末が使いやすい」という回答が多く寄せられた。なお、デジタル化の対象は郷土資料に限られており、一般図書は引き続き紙の貸し出しのみとなっている。 【選択肢】 (ア)A市の図書館はデジタル化した資料を館内端末で閲覧できる。 (イ)A市の図書館では、一般図書も将来的にデジタル化する予定がある。 (ウ)利用者アンケートの回答者は、全員が端末の使いやすさを評価した。 (エ)郷土資料のデジタル化は昨年度より前には行われていなかった。
【解答と根拠】 (ア)正しい。本文「館内の専用端末でも閲覧できるようにした」に直接の根拠があります。 (イ)判断できない。本文は一般図書が現在も紙の貸し出しのみであることを述べていますが、将来の予定には触れていません。現状の記述から予定を読み取ることはできません。 (ウ)誤り。本文は「多く寄せられた」という表現であり、全員が評価したとは書かれていません。「多く」は全員を意味しないため、「全員」と断定する選択肢は本文と矛盾します。 (エ)判断できない。本文「昨年度から」はデジタル化の開始時期を示しますが、それ以前に試験的な取り組みがあったかどうかについて本文は述べていません。「昨年度から始めた」は「それ以前は一切行われていなかった」と同じではないため、断定できません。
「判断できない」を選び損ねやすいパターン
次のような選択肢は、正しそうに見えても本文の根拠が足りないことがあります。判断する前に本文との対応を確認する習慣をつけましょう。
- 本文の内容を少し拡張した選択肢:「〜だから〜と言える」という推測が含まれている場合、その推測の根拠が本文にあるか確認する
- 数量や程度を変えた選択肢:本文が「多い」と書いていても、選択肢が「ほとんど」「すべて」と表現を強めていれば注意する
- 否定形の選択肢:「〜ではない」を正しいと判断するには、本文に「〜でない」旨の記述が必要。本文が単に触れていないだけでは誤りの根拠にならない
- 因果関係を加えた選択肢:本文が2つの事実を並べているだけのとき、「AだからBだ」という因果の記述がなければ判断できない
「本文に書いていないけれど常識的に正しい」という感覚は、読解問題では根拠になりません。常識や背景知識を一度脇に置いて、文章の言葉だけを手がかりにする意識が大切です。
練習の進め方:根拠の場所を言語化する
読解の練習では、答えを選ぶだけでなく「本文の何行目のどの表現が根拠か」を言葉にする習慣が効果的です。根拠の場所を指せないまま選んだ答えは、たまたま合っていても力がついていないことがあります。
一例として、次の手順で練習問題に取り組んでみてください。
- 問題を解いたあと、正しい・誤りを選んだ選択肢については本文の根拠箇所に印をつける
- 判断できないを選んだ選択肢については、どの情報が本文に書かれていないかを確認する
- 答え合わせで誤りが分かったとき、自分の判断に外部知識を持ち込んでいなかったか振り返る
はじめは時間がかかっても、根拠を探す手順を丁寧に踏むことで、判断の精度が上がっていきます。自分が速く解けるようになったと感じたら、本番を意識した時間配分で解いてみるのも一案です。
次に取り組むこと
まず手元にある模擬問題や問題集で、「判断できない」を選んだ問題の根拠を言語化する練習を1回試してみてください。答え合わせのときに「外部知識を使っていなかったか」という視点で自分の判断を見直すことが出発点になります。
受検するWebテストの形式によって、選択肢の表現や問われ方が異なることがあります。受検案内や公式ページで形式を確認したうえで練習を進めると、準備の方向がより絞られます。
Claude Sonnetを用いて本文を作成し、AIによる校正と編集確認を行っています。文例・練習問題は解説用に作成したものです。


