ESの添削を依頼するとき:どこを直してほしいか具体的な伝え方

添削依頼で「読んでみてください」とだけ伝えると、返ってくるコメントが表面的になりがちです。「どの観点で・どこを・なぜ直したいか」を事前に整理して伝えると、相手が本当に役立つ指摘を返しやすくなります。依頼文の作り方を具体的に見ていきましょう。
この記事の目次
「とりあえず読んで」が返ってくるコメントを薄くする理由
添削を依頼するとき、文章だけを渡して「感想をください」と伝えることがあります。相手は善意で読んでくれますが、何に絞って見ればいいかわからないため、「読みやすかったです」「もう少し具体的にしてみては」といった全体的なコメントに留まることがあります。
一方、「この段落の論理のつながりが弱いと感じているので、そこを中心に見てほしい」と伝えると、相手はその箇所に集中して読めます。結果として、表現の改善案や具体的な言い換え候補など、すぐ使えるフィードバックが返ってきやすくなります。依頼の精度が、もらえる助言の精度に直結します。
依頼前に整理したい3つの要素
依頼文を書く前に、次の3点を自分の中で整理しておくと伝えやすくなります。
- ①どの設問・どの箇所か:「志望動機の第2段落」「冒頭の一文」のように範囲を絞る
- ②何が気になっているか:「話の流れが飛んでいる気がする」「主語が曖昧かもしれない」など自分の疑問を言葉にする
- ③どんな観点で見てほしいか:「論理の通りやすさ」「表現の自然さ」「企業への志望理由の説得力」など目的を明示する
この3点をすべて伝える必要はありませんが、①と②だけでも添えると相手の読み方が変わります。③まで伝えられると、依頼先が就活センターのカウンセラーであれOBであれ、焦点を合わせたコメントが返りやすくなります。
架空の例:添削依頼メッセージの文例
以下は、大学の就活センターへメールで依頼する場面を想定した架空の例です。実際の文面を作るときの参考にしてください。
【架空の例・依頼メール本文】 お世話になっております。〇〇学部4年の△△と申します。 現在、◇◇株式会社のエントリーシートを準備しており、提出期限が〇月〇日です。 お時間をいただけましたら、添削をお願いできますでしょうか。 特に確認いただきたい点が2つあります。 1つ目は、「学生時代に力を入れたこと(400字)」の第2段落です。行動の理由を書いたつもりですが、前後のつながりが弱いように感じています。論理の流れが読み手に伝わるかどうかを中心に見ていただけると助かります。 2つ目は、「志望動機(300字)」の全体です。企業の事業内容に触れながら書いたものの、自分の経験との結びつきが薄い気がしています。説得力の面でご意見をいただけると幸いです。 ESの全文を添付いたします。よろしくお願いいたします。
このように「どの設問の・どの部分が・何の理由で気になるか」を先に書いておくと、受け取った側が最初から焦点を絞って読めます。全文を渡しながら気になる箇所だけ指定するという構造が、相手の負担を減らしつつ有益なフィードバックを引き出す一例です。
依頼でよくあるつまずきと修正の方向
添削依頼で起きやすいのが、「全部見てください」という依頼です。相手の時間は限られているため、全体を均等に読もうとすると一か所あたりのコメントが浅くなります。まず自分が一番不安な箇所を1〜2か所に絞ることが、結果として全体の質を上げる近道になります。
もう一つのつまずきは、「自分では何が問題かわからない」という状態で依頼してしまうことです。この場合でも、「読んでいて引っかかりを感じるがどこかわからない」と正直に書くと、相手は通読しながら気になった箇所を探してくれます。「問題がわからない」こと自体を伝えるのも、一つの依頼の形です。
依頼前に自分でやっておくと依頼が深まる準備
添削を依頼する前に、自分でもう一度声に出して読んでみると、引っかかりを感じる箇所が見えやすくなります。声に出すと、目で読むだけでは気づかなかったリズムの乱れや論理の飛びを感じ取れることがあります。
その段階で「なんとなく変だと思うが、なぜ変かわからない」という箇所が見つかれば、それをそのまま依頼文に書いてしまいましょう。「この部分を読むと流れが止まる感じがするのですが、原因がわかりません」という伝え方でも、相手は十分に焦点を絞って読めます。
また、設問の字数制限と現在の文字数も一緒に伝えると親切です。「300字指定で今290字です」と書いておくと、相手は削る・足すという方向性まで含めてコメントしやすくなります。
今日できる次の一歩
まず手元のESを一度声に出して読み、「ここが少し気になる」という箇所に印をつけてみましょう。その箇所について「①どの設問か」「②何が気になるか」「③どう直ればよいと思うか(わからなければわからないで構いません)」を箇条書きにしてみます。
その箇条書きをそのまま依頼文の骨格にすれば、この記事で紹介した文例に近い形で依頼を組み立てられます。相手が読みやすい依頼を送ることが、もらえるフィードバックの質を高める最初の一歩です。
Claude Sonnetを用いて本文を作成し、AIによる校正と編集確認を行っています。文例・練習問題は解説用に作成したものです。


