SPI問題集の使い方:1周目と2周目で変える解き方と目的の違い

SPI問題集は、1周目と2周目で目的を変えて使うと定着が高まります。1周目は「どこが分かっていないかを見つける」ための周回、2周目は「理解した解法を自分の言葉で再現できるか確かめる」ための周回です。同じ問題集を同じやり方で繰り返しても、答えを覚えているだけになりがちです。目的を切り替えることで、演習の質が変わります。
この記事の目次
1周目と2周目で目的が変わる理由
問題集を1周すると、正解した問題も不正解の問題も「一度解いた」状態になります。このとき2周目を同じ感覚で進めると、問題と答えの組み合わせを記憶しているだけで正解してしまうことがあります。答えを暗記して正解する状態と、解法を理解して正解できる状態は別物です。
1周目の目的は「自分が何を理解していて、何をまだ理解していないかを把握すること」です。2周目の目的は「理解できていなかった問題を、解法の手順として自分で説明できるようにすること」です。この切り替えを意識するだけで、同じ問題集の使い方が大きく変わります。
1周目の進め方:解けなかった問題を記録することを最優先にする
1周目は、全範囲を通しで解きます。このとき大切なのは「正解・不正解・不確かだった」の3種類に問題を分類しながら進めることです。
- ○:自信を持って解けて正解した問題
- △:答えは合ったが手順があいまいだった、または時間がかかった問題
- ×:間違えた、または手が止まった問題
○△×を問題番号の横に書いておくだけで、2周目の計画が立てやすくなります。1周目では解説を読む前に自分で答えを出し切ることが大切です。答えを先に見てしまうと、理解できていない箇所が分からないまま進んでしまいます。
解説を読む際は、「正解の理由」だけでなく「自分がどこで間違えたか」を確認します。計算ミスなのか、解法の選択が違ったのか、条件を読み落としたのかを区別してメモしておくと、2周目に活かせます。
2周目の進め方:△×の問題だけに絞り、解法を声に出して説明する
2周目は、1周目で△・×をつけた問題に絞って取り組みます。○をつけた問題は一旦スキップして構いません。限られた時間で定着させるためには、全問を平均的に繰り返すよりも、理解があいまいな問題に集中する方が効率的です。
2周目で特に意識したいのは「解法を自分の言葉で説明できるか」の確認です。解けたとしても、なぜその手順を選んだのかを口頭や余白に書いて説明できない場合は、まだ答えの記憶に依存している可能性があります。
- 問題を読んだら、先に「どの解法を使うか」を決めてから計算を始める
- 答え合わせの後、正解・不正解にかかわらず解法の手順を一行でメモする
- 2周目でも△になった問題は3周目の候補としてマークを残す
独自の練習問題:1周目と2周目の使い分けを確かめる演習
以下は独自の練習問題です。本番問題の再現ではありません。1周目と2周目の進め方を実際に試す素材として使ってください。
【独自の練習問題】 Aは1人で12日、Bは1人で24日でこの仕事を完成させることができる。AとBが一緒に6日間作業した後、Aが抜け、残りをBとCが仕上げた。全体の仕事が完成するまでに10日かかった。Cが1人でこの仕事をすると何日かかるか。 【解答と計算過程】 全体の仕事量を1とする。 ・Aの1日の仕事量:1÷12=1/12 ・Bの1日の仕事量:1÷24=1/24 AとBが6日間で完了した仕事量: (1/12+1/24)×6=(2/24+1/24)×6=(3/24)×6=18/24=3/4 残りの仕事量:1-3/4=1/4 残り4日間(10-6=4)をBとCで作業。 Bの4日分:1/24×4=4/24=1/6 Cの4日分:1/4-1/6=3/12-2/12=1/12 Cの1日分:1/12÷4=1/48 → Cが1人で行うと48日かかる。 【検算】 Cの4日分:1/48×4=4/48=1/12 ✓ Bの4日分:1/6=2/12 ✓ 合計:2/12+1/12=3/12=1/4 ✓ 残量と一致。
この問題を1周目として解いたら、正解・不正解にかかわらず「全体を1とおく」「それぞれの1日分を求めてから足す」という手順をメモします。2周目に同じ問題を解くとき、手順を見ずに最初の一手から自分で選べるかどうかを確かめます。手順が自然に出てきたら定着のサインです。
よくあるつまずき:2周目でも間違える原因を確認する
2周目でも同じ問題を間違える場合、原因は大きく2つに分かれることが多いです。
- 解法の手順は分かっているが計算の途中でミスする → 計算過程を丁寧に書く習慣を見直す
- そもそも解法の選び方が分かっていない → 解説の「どの公式・考え方を使うか」の部分を読み直し、問題の条件と解法の対応を確認する
2周目でも△・×が続く問題は、解説を読んで分かった気になっていても手順が定着していない状態です。そのような問題は、解説を閉じた状態で手順だけをノートに書き出し、答えを出す前に「どこで何を求めているのか」を言葉にする練習を一例として取り入れてみてください。
次の一歩:手元の問題集で1周目の記録から始める
今日から始めるとすれば、手元の問題集の最初の単元を開き、○△×の記録をつけながら解くところからです。記録の方法は付箋でも、問題番号の横に鉛筆で書くだけでも構いません。
1周目が終わった時点で△×の問題がどの単元に集中しているかを見渡すと、2周目でどこに時間をかけるべきかが見えてきます。全問を均等に2周する必要はなく、自分の記録をもとに優先順位を決めることが、問題集を使いこなす上での実質的な第一歩です。
Claude Sonnetを用いて本文を作成し、AIによる校正と編集確認を行っています。文例・練習問題は解説用に作成したものです。


