複数社に出すESをAIで読み比べて内容のばらつきや改善点を見つける方法

複数社のESを書き終えたとき、まず確認したいのは「自分の強みが各社で一貫しているか」と「各社の設問に的確に答えられているか」の2点です。AIにESを並べて渡し、観点を指定して比較させると、読み返しだけでは気づきにくいばらつきや論理のずれを整理する手助けになります。
この記事の目次
複数社ESで確認すべき2つのばらつき
ESを複数社に出すとき、個別に書き直しているうちに起きやすい問題は大きく2種類あります。
- 縦のばらつき:同じ企業のES内で、自己PRとガクチカが語っている強みのニュアンスがずれている
- 横のばらつき:A社のESとB社のESで、同じエピソードの数字や結末が微妙に違ってしまっている
縦のばらつきは「設問への回答として成立しているか」の問題で、横のばらつきは「事実の一貫性」の問題です。AIに比較させる前に、この2つのどちらを確認したいのかを自分で決めておくと、依頼文が具体的になり、返ってくる指摘も使いやすくなります。
AIに渡す前に手元で整えること
ESをそのまま貼り付ける前に、以下の点を確認しておくと比較がスムーズです。
- 会社名・部署名・採用担当者名などの固有情報は削除または「A社」「B社」と置き換える
- 設問文も一緒に貼る(設問なしで本文だけ渡すと、設問への適合性を確認できない)
- 原稿の版が最新かどうかを保存ファイルで確認してから貼る
比較依頼の文例と送り方の一例
以下は、AIに複数社ESの横のばらつきを確認させるときの依頼文の例です。
架空の例(実際の依頼文として使えます。A社・B社の部分に各社の設問と本文を入れてください) 「以下に2社分のESを設問と回答セットで貼ります。同じガクチカエピソードを使っているので、①数字・事実の記述に食い違いがないか、②強みとして述べていることに矛盾がないかを比較して教えてください。修正の提案ではなく、まず気になる点の指摘だけお願いします。 【A社 設問】…(設問文) 【A社 回答】…(本文) 【B社 設問】…(設問文) 【B社 回答】…(本文)」
ポイントは3つあります。第1に、確認したい観点(事実の食い違い・強みの矛盾)を明示することで、AIが全体を漠然と評価することを防ぎます。第2に、「修正の提案ではなく指摘だけ」と伝えると、まず現状把握に集中できます。第3に、設問文を一緒に貼ることで「この設問への回答として答えられているか」という軸が生まれます。
AIの指摘を受け取るときの整理の仕方
AIから指摘が返ってきたら、すぐに書き直すのではなく、次の手順で自分の判断を挟むことをおすすめします。
- 指摘をメモに書き出す:「A社とB社でリーダー経験の規模の描写が違う」など具体的に言語化する
- 事実と照らす:自分の記録(当時のメモ、写真、成果物など)と実際に比較する
- 設問要件と照らす:ばらつきが設問の違い(求める強みの違いなど)に起因するなら修正不要なことがある
- 修正するかどうか自分で判断する:AIの指摘は参考情報であり、採否の根拠ではない
特に数字(参加人数・達成率・期間など)のずれは、事実を記録で確認してから統一してください。記憶だけで数字を変えることはしないようにしましょう。
よくあるつまずきと対処の目安
比較作業でつまずきやすいパターンと、対処の一例を紹介します。
- 指摘が多すぎてどこから直せばいいかわからない → 「A社のESのみ」「自己PRのみ」と範囲を絞って再依頼する
- AIが強みの違いを全部「矛盾」と言ってくる → 設問が違えば強みの切り口が変わるのは自然なので、設問文を再度確認して自分で判断する
- 2社のESが似すぎていると指摘される → 各社の募集情報や事業の特徴に合わせた記述になっているか見直す
比較後にやること:一覧表で手元に残す
AIとの比較作業で気づいた点は、そのままにすると次のESを書くときに同じミスが起きます。確認が終わったら、自分で以下のような簡単な一覧を手元に作っておくことを一例として提案します。
- エピソード名(例:ゼミ研究・アルバイト)
- 使用した数字・事実の確認済み記述
- 各社ESでの使い方の違いと意図
このメモがあると、3社目・4社目のESを書くときに「この数字は確認済みの表現はどれだったか」をすぐ参照できます。AIに再確認を頼むときも、前回の整理メモを貼れば精度が上がります。複数社の選考が重なる時期ほど、こうした手元の記録が判断の軸になります。
Claude Sonnetを用いて本文を作成し、AIによる校正と編集確認を行っています。文例・練習問題は解説用に作成したものです。


