AIとの対話で自己PRを繰り返し改善するときの進め方と見直し方

AIを使って自己PRを改善するとき、ただ「直してください」と繰り返すだけでは文章が空回りしやすくなります。毎回の依頼に「何を・どの観点で見てほしいか」を添えることで、AIのフィードバックが実際に使えるものになります。この記事では、改善を重ねるときの一連の進め方と、途中で行き詰まったときの対処法をお伝えします。
この記事の目次
繰り返し改善がなぜ効くのか、まず整理しておく
自己PRは一度書いて終わりにするより、「書く→問いかける→直す」のサイクルを複数回回すことで伝わりやすさが上がりやすいです。AIはその相手として都合がよく、何度聞いても疲れませんし、違う角度から問い直せば別の気づきを返してくれます。
ただし、AIが返す内容は依頼の仕方に大きく左右されます。「良くしてください」のような漠然とした依頼では、毎回ほぼ同じ指摘が返ってきたり、あなたの経験にない表現が混ざったりすることがあります。改善サイクルを機能させるには、依頼のたびに観点を絞ることが大切です。
改善を始める前に手元に用意するもの
繰り返し改善を進める前に、次の3点を手元に揃えておくと作業がスムーズです。
- 自分が実際に経験したエピソードのメモ(数字・期間・役割など具体的な事実)
- 応募先が公開している採用ページや設問文(「あなたの強みを教えてください」など)
- 現時点で書いた自己PRの原稿(未完成でも構いません)
AIに渡すのはこの範囲にとどめ、学籍番号・住所・SNSアカウントなどの個人情報は含めないようにしましょう。また、AIが生成した文章をそのまま使うのではなく、最終的には自分の言葉かどうかを確認することが前提になります。
改善サイクルの進め方:3ステップで回す
一つのサイクルを「依頼→受け取り→判断」の3ステップで組み立てると整理しやすいです。
- ステップ1 依頼:観点を一つ絞って指定する(「結論が最初に来ているか確認してください」など)
- ステップ2 受け取り:AIの指摘を読み、自分の経験と照らして使えるものだけ選ぶ
- ステップ3 判断:自分で文章を書き直し、原稿を更新する。AIに直接書き直しを頼む場合も、必ず自分で内容を確認してから使う
一度のやり取りで複数の観点を同時に依頼すると、どの指摘に従えばよいか判断しにくくなります。サイクルを短く回す方が、変化を追いやすく自分の判断が入りやすいです。
使いやすい依頼文の例と解説
以下は実際に使えるプロンプトの例です。『架空の例』として示します。依頼の目的と対象を明示する構成になっています。
架空の例①(構造を確認したいとき) 「以下の自己PRを読んで、①結論、②エピソード、③学んだこと・強みへの接続、の3つが順番通り含まれているか確認してください。不足している部分があれば、どこかを教えてください。文章の書き直しは不要です。 [原稿をここに貼る]」
架空の例②(言葉の具体性を確認したいとき) 「この自己PRで、読み手が状況をイメージしにくそうな部分を最大3か所指摘してください。それぞれ、なぜイメージしにくいのか理由も教えてください。 [原稿をここに貼る]」
例①では「書き直しは不要」と明示しています。これを付けないと、AIが気を利かせて全文を書き直した文章を返してくる場合があり、どこが変わったか確認しにくくなります。例②では「最大3か所」と数を絞ることで、指摘の優先度がつきやすくなります。
改善が行き詰まったときの見直し方
何度か繰り返したのに文章が良くなっている感じがしないときは、次の3点を確認してみてください。
- AIの指摘を全部採用しようとしていないか:指摘はあくまで候補です。設問の要求と自分の事実に合うものだけ選んでよいです
- エピソード自体が抽象的なままではないか:「頑張った」「貢献した」で止まっている部分を、具体的な行動・数字・期間に置き換えると改善しやすくなります
- 依頼の観点が毎回同じではないか:「分かりやすくしてください」を繰り返すだけでは新しい気づきが出にくいです。観点を変えて問い直しましょう
また、AIが前回と矛盾する指摘を返すこともあります。そのときは、どちらが設問の要求に近いかを基準に自分で選んでください。AIの指摘の優劣を判断するのは最終的に自分の役割です。
次に取る行動:今日できる一歩
まず手元にある自己PRの原稿を一つ用意し、上の例①のプロンプトを使って「構造の確認だけ」を依頼してみましょう。書き直しは依頼せず、AIの返答を読んで自分なりに原稿を修正する、という一サイクルだけ試してみると進め方のイメージがつかみやすいです。
改善のサイクルに決まった回数はありません。「読み返して自分の経験として違和感なく話せる」と感じたら、そこが一つの完成の目安になります。AIとのやり取りを重ねる過程で、自分の強みや経験をどう言葉にするかが明確になっていくのが、この作業の一番の収穫です。
Claude Sonnetを用いて本文を作成し、AIによる校正と編集確認を行っています。文例・練習問題は解説用に作成したものです。


