複数回留年した場合のESでの経緯の書き方

複数回の留年をESに書くとき、最も大切なのは「事実を正確に伝えること」と「その経緯に自分なりの言葉を持つこと」の二つです。隠す必要はありませんが、経緯を整理せずに書くと読み手に伝わりにくくなります。まず自分の中で事実を整理し、それを短く、正直に表現する手順を考えてみましょう。
この記事の目次
まず「事実の整理」から始める
ESを書く前に、自分の留年の経緯を紙に書き出してみることをおすすめします。「いつ・何回・なぜ」という三点を、人に話すように素直に並べるだけで構いません。
複数回の留年がある場合、それぞれの留年に別々の理由がある場合と、共通した背景がある場合があります。ESに書く前に、どちらのケースに近いかを自分で確認しておくと、文章の構成を決めやすくなります。
- 留年した時期(何年次の、いつ頃か)
- 留年の回数
- それぞれの主な理由(病気・単位不足・経済的事情・進路の迷いなど)
- その後どう対応・変化したか
ESに書く内容の範囲を決める
ESで留年に触れるタイミングは、主に「学歴欄に卒業年度が実際と異なる場合」と「自己PR・学生時代に力を入れたこと・その他特記事項欄」などで自発的に説明するケースがあります。
学歴欄に留年の事実が反映されている場合(例:入学年度と卒業年度から在籍年数が長いことが分かる場合)は、何らかの欄で一言触れておく方が、読み手が疑問を持ちにくくなります。特記事項欄や備考欄がある場合はそこを活用できます。
複数回留年の経緯を書く構成の考え方
複数回の留年をまとめて一つの文章で説明する場合、次の順序が一例として考えられます。
- 事実(何回、どの時期に留年があったか)
- 理由(正直かつ簡潔に。複数の理由がある場合は主な要因にしぼる)
- その後の変化や取り組み(必須ではないが、あると文章として完結しやすい)
「その後の変化」を書く際は、就活で有利に見せるための作話をする必要はありません。「○○という状況が続いたため留年が重なりましたが、○年次以降は△△を意識して取り組みました」のように、実際に変わったことがあれば書き、特にない場合は理由だけを誠実に述べて構いません。
文例:特記事項欄に書くケース(架空の例)
以下は架空の人物による記入例です。実際に書く際は自分の状況に合わせて内容を変えてください。
【特記事項】在学中に2回の留年があります。1回目は2年次に体調不良により休養が必要となり、2回目は3年次に経済的な事情からアルバイトを優先せざるを得ない時期が続いたことによるものです。いずれも学業から離れたわけではなく、状況が落ち着いた後は授業への出席を立て直し、卒業に必要な単位を取得しました。
この文例のポイントを確認します。まず留年の回数と時期を明示し、それぞれの理由を別々に短く述べています。「〜のためです」と言い切ることで、読み手が経緯を理解しやすくなります。また「学業から離れたわけではない」という補足は、事実として正しい場合にのみ使える表現です。自分の実情に合わない表現は使わないようにしてください。
書くときにつまずきやすいポイント
複数回の留年をESに書くとき、次のような迷いが生じることがあります。
- 理由が「なんとなく」や「気力が続かなかった」で、うまく言語化できない
- 留年のたびに理由が違い、まとめて書くとバラバラになる
- 書きすぎると言い訳に見えそうで、どこまで書けばよいか分からない
「なんとなく」の場合でも、何があってそうなったかを少し掘り下げると書きやすくなります。例えば「学業への意欲が持続できなかった時期があった」という表現は、正直な言葉の一例です。飾る必要はなく、自分が実際にそう感じていたなら、そのように書いて構いません。
理由がバラバラな場合は無理にまとめず、「1回目は〇〇、2回目は〇〇という事情がありました」と分けて書く方が正確です。まとめようとして事実がぼやけるより、分けて書いた方が読み手には伝わりやすいこともあります。
長さの目安は欄の広さやESの書式によって異なります。一つの参考として、事実を1〜2文、理由を1〜2文、必要であれば一言補足、という構成で組み立てると収まりやすくなります。字数の調整は実際の欄に合わせて行ってください。
ESを書く前後にできること
ESを提出する前に、自分が書いた経緯の説明を声に出して読んでみることを提案します。声に出すと、読み手に伝わりにくい箇所や、自分でも腑に落ちていない部分に気づきやすくなります。
書いた内容について、大学のキャリアセンターに相談することも一つの選択肢です。キャリアセンターでは書類の添削を行っている場合があります。また、ハローワークでも応募書類の書き方についての相談を受け付けています。窓口によってサービスの内容が異なるため、事前に確認してから利用してください。
留年の経緯をESに書くことは、自分の過去を正直に伝える行為です。それ自体に意味があります。経緯を誠実に説明したうえで、ESの他の部分でどのような経験や考えを持っているかを伝えることが、選考全体を通じた自己紹介につながります。
参考資料
Claude Sonnetを用いて本文を作成し、AIによる校正と編集確認を行っています。文例・練習問題は解説用に作成したものです。


