SPI非言語「仕事算」の解き方:全体量を1とおいて立式する手順

仕事算は「仕事全体の量を1とおく」ことで、具体的な量が分からなくても作業速度を分数で比較できます。手順は①全体を1とおく②1人あたりの1日の仕事量を分数で表す③人数・条件に応じて合計する④1÷合計速度で日数を求める、の4ステップです。
この記事の目次
仕事算とはどんな問題か
仕事算は「AとBが協力すると何日かかるか」「途中から1人になると全体で何日か」のように、複数の人や機械が仕事を分担する状況を扱う問題です。
数字として「全体の仕事量」が与えられないのが特徴で、そのままでは方程式を立てにくく感じます。ここで役立つのが「全体量を1とおく」という考え方です。全体がいくつかは問わず、とにかく1と決めてしまうことで、各自の速度を「1を何等分するか」という分数として扱えます。
立式の4ステップ
次の手順で進めると、複雑に見える仕事算もシンプルな分数の計算に落とし込めます。
- ステップ1:仕事全体の量を 1 とおく
- ステップ2:各人の「1日あたりの仕事量」を 1÷かかる日数 の分数で表す
- ステップ3:協力する場合は1日あたりの仕事量を合計する
- ステップ4:1÷(合計の1日仕事量)で「完成に必要な日数」を求める
ステップ4の計算は「1÷(分数)=分数の逆数」になるので、電卓なしでも整数・分数のまま処理できます。
架空の例①:2人で協力するとき
【問題】Aさんは単独で12日、Bさんは単独で18日かかる仕事がある。2人で協力すると何日かかるか。
【立式と解答】
- 全体を 1 とおく
- Aの1日仕事量 = 1/12
- Bの1日仕事量 = 1/18
- 2人合計の1日仕事量 = 1/12 + 1/18
- 通分:1/12 = 3/36、1/18 = 2/36 → 合計 = 5/36
- 完成日数 = 1 ÷ 5/36 = 36/5 = 7.2日
【検算】7.2日間でAは 1/12 × 7.2 = 0.6、Bは 1/18 × 7.2 = 0.4。合計 = 1.0 ✓
答え:7.2日(36/5日)
架空の例②:途中から1人になるとき
【問題】Aさんは単独で10日、Bさんは単独で15日かかる仕事がある。最初の4日間は2人で作業し、その後はAさんだけで仕上げる。合計何日かかるか。
【立式と解答】
- 全体を 1 とおく
- Aの1日仕事量 = 1/10、Bの1日仕事量 = 1/15
- 2人合計の1日仕事量 = 1/10 + 1/15 = 3/30 + 2/30 = 5/30 = 1/6
- 4日間で終わった仕事量 = 1/6 × 4 = 4/6 = 2/3
- 残りの仕事量 = 1 − 2/3 = 1/3
- Aだけで残りを終える日数 = (1/3) ÷ (1/10) = 1/3 × 10 = 10/3 日
- 合計日数 = 4 + 10/3 = 12/3 + 10/3 = 22/3 ≈ 7.33日
【検算】Aが全期間(22/3日)働いた量 = 1/10 × 22/3 = 22/30 = 11/15。Bが4日働いた量 = 1/15 × 4 = 4/15。合計 = 11/15 + 4/15 = 15/15 = 1 ✓
答え:22/3日(約7.3日)
独自の練習問題
【問題】Xさんは単独で8日、Yさんは単独で24日かかる仕事がある。2人で一緒に始め、途中でYさんが抜けたため、仕事全体の完成にはちょうど7日かかった。Yさんが作業に参加したのは何日間か。
【解答と計算過程】
- 全体を 1 とおく
- Xの1日仕事量 = 1/8、Yの1日仕事量 = 1/24
- Yの参加日数を y 日とおく(0 < y < 7)
- Xは7日間フル稼働:1/8 × 7 = 7/8
- Yは y 日稼働:1/24 × y = y/24
- 2人の仕事量の合計が 1:7/8 + y/24 = 1
- 通分:21/24 + y/24 = 24/24
- y/24 = 3/24 → y = 3
【検算】X: 1/8 × 7 = 7/8、Y: 1/24 × 3 = 3/24 = 1/8。合計 = 7/8 + 1/8 = 8/8 = 1 ✓
答え:3日間(Yさんは最初の3日間だけ参加し、4日目以降はXさんが1人で仕上げた)
よくあるつまずきと修正のポイント
仕事算で間違えやすいパターンを整理しておきます。
- 「全体量を具体的な数にしないといけない」と思い込む → 全体を1とおくだけで解けます
- 日数と速度を混同する → 速度は『1日に仕事全体の何分の一を終えるか』で統一して考えましょう
- 途中交代の問題で、退場した人の分も最後まで足してしまう → 参加日数×その人の1日量だけを足すよう注意
- 答えが日数なのに速度(分数)のまま止まってしまう → 最後に 1 ÷ 合計速度 の計算を忘れずに
求めた答えに各人の1日仕事量を掛けて合計が1になるか確認する検算を毎回行うと、計算ミスに気づきやすくなります。
次の一手:自分で数値を変えて解いてみる
仕事算の立式パターンは「全体を1」という一点に集約されます。今日の例題の数値(12日・18日など)を自分で別の数値に変え、同じ手順で解いてみると定着が早くなります。
計算した後は必ず検算(各人の仕事量を足して1になるか)を行う習慣をつけておきましょう。問題を解くスピードを上げる練習は、手順が安定してから取り組むのが一つの目安です。
Claude Sonnetを用いて本文を作成し、AIによる校正と編集確認を行っています。文例・練習問題は解説用に作成したものです。


