SPI計算スピードを上げる練習法:概算と暗算を使う場面を見極める

SPI非言語の計算スピードを上げる近道は、「全部丁寧に計算しない」という判断力を身につけることです。選択肢の差が大きい問題は概算で十分で、僅差の問題は正確な計算が要ります。この見極めを練習の軸にすると、時間の使い方が変わります。
この記事の目次
計算スピードが上がりにくい本当の原因
「計算が遅い」と感じているとき、原因は暗算力の不足だけとは限りません。丁寧に計算すべき問題と、大まかに絞り込んで済む問題を区別せず、全問に同じ手間をかけていることが一因になりやすいです。
SPI非言語では、選択肢が数値で並んでいる問題が少なくありません。選択肢の数値が10、50、200のように大きく離れている場合、細かい計算をしなくても正答を絞れることがあります。一方、選択肢が24、25、26のように近い場合は正確な計算が必要です。この「どちらの問題か」を問題文を見た瞬間に判断する習慣が、スピードアップの基本です。
概算を使う場面:選択肢の差を先に確認する
概算が有効なのは、選択肢の数値が互いに2倍以上離れている、あるいは桁が異なる問題です。こういった問題では、計算の途中で大まかな数値に丸めても答えが変わりません。
概算を使う手順の一例として、次の流れが参考になります。
- 問題を読んだらすぐ選択肢の数値の差を確認する
- 差が大きければ、数値を切りのよい数に丸めて暗算する
- 出た概算値が選択肢のどれに最も近いかを選ぶ
- 差が小さければ概算を使わず正確な計算に切り替える
暗算を支える基本:覚えておくと速くなる数の関係
暗算に時間がかかる原因の一つは、計算のたびに一から考えていることです。よく使う数の組み合わせを事前に把握しておくと、計算の途中に「知っている形」に変換できてスムーズになります。
練習の優先度が高い数の関係として、次のものが挙げられます。
- 2〜9の2乗(4、9、16、25、36、49、64、81)
- 主要な分数と小数・パーセントの対応(1/4=0.25=25%、1/5=0.2=20%、1/8=0.125=12.5%、3/4=0.75=75% など)
- 2桁×1桁の掛け算を暗算で処理する練習(17×8、23×6 など)
これらを「覚えるために反復する」のではなく、問題を解きながら「出てきたら確認する」習慣で少しずつ定着させるのが現実的な進め方です。
日常でできるスピード練習の進め方
計算スピードは問題を解くだけでなく、短い時間に繰り返し反応する練習が効果的な一例とされています。以下は一つの練習の形として参考にしてください。
独自の練習問題(概算・暗算の判断練習)
次の4問について、まず「概算で絞れるか・正確な計算が必要か」を判断し、その後で答えを求めてください。問題はSPI本番問題ではなく、判断力と計算練習のために作成した独自の練習問題です。
- 問題A:ある商品が3割引で売られ、定価は1200円です。割引後の価格はいくらですか。選択肢:420円 / 840円 / 960円 / 1080円
- 問題B:60人のうち3/5が男性のとき、女性は何人ですか。選択肢:24人 / 36人 / 40人 / 45人
- 問題C:時速72kmで走る車が15分間に進む距離は何kmですか。選択肢:16km / 18km / 20km / 22km
- 問題D:ある仕事をAが1人でやると12日、Bが1人でやると18日かかります。2人で一緒にやると何日かかりますか。選択肢:6日 / 7.2日 / 8日 / 9日
【解答と計算過程】
問題A:定価1200円、3割引き。割引額=1200×0.3=360円。割引後=1200-360=840円。選択肢の差は大きい(420円と840円で2倍の差)ので、「1200円の7割」と概算して約840円と判断できます。答え:840円。検算:840÷1200=0.7=70%、つまり30%引き、正しい。
問題B:60×3/5=36人が男性。女性=60-36=24人。選択肢が24/36/40/45と比較的近いため正確な計算が必要です。答え:24人。検算:24+36=60、正しい。
問題C:時速72km、15分間は1時間の1/4。距離=72×(15/60)=72×(1/4)=18km。選択肢16〜22kmと差が小さいので正確な計算が要ります。答え:18km。検算:18km÷(1/4)h=72km/h、正しい。
問題D:Aの1日の仕事量=1/12、Bの1日の仕事量=1/18。合計=1/12+1/18=3/36+2/36=5/36。かかる日数=1÷(5/36)=36/5=7.2日。選択肢が6/7.2/8/9と差が小さいため正確な計算が必要です。答え:7.2日。検算:7.2×(5/36)=36/36=1、正しい。
よくある誤り:概算を使いすぎて計算をさぼるパターン
概算の考え方を取り入れると、「丸めて解けばいい」という癖がつきやすくなります。選択肢が近い問題でも概算で選んでしまい、惜しいミスが増えることがあります。
対策として、問題を解いた後に「自分は概算で選んだか、正確に計算したか」を記録しておくのが一例として有効です。概算した問題で間違えた場合、次回から同類の問題を正確な計算に切り替える判断材料になります。
また、分数⇔小数⇔パーセントの変換を瞬時にできない場合、変換の途中で時間を失っていることがあります。日常的に変換をひとつの流れとして練習する時間を少しとると、計算全体のテンポが安定しやすくなります。
次にやること:記録しながら1週間の練習を積み上げる
次のステップとして、以下を目安に試してみてください。
- 今日:分数⇔小数⇔パーセントの主な対応を手元にまとめる
- 明日〜3日:非言語の問題を解くたびに「概算で絞れる問題かどうか」を声に出して判断する
- 4〜7日:問題ごとに解答時間を計り、概算使用と正確計算を記録する
計算スピードは1日の練習で大きく変わるものではなく、短い練習を続けることで徐々に安定します。記録を振り返りながら、概算と正確な計算の使い分けを自分のペースで調整していきましょう。
Claude Sonnetを用いて本文を作成し、AIによる校正と編集確認を行っています。文例・練習問題は解説用に作成したものです。


