SPI推論のオリジナル練習問題|位置関係を表と図で整理する

位置関係の推論問題は、条件を図に書き込んで矛盾を確かめる手順が解法の核心です。頭の中だけで処理しようとするとミスが重なりやすいため、「まず表に候補を並べ、次に図で位置を仮置きし、矛盾があれば戻る」という作業の流れを習慣にすることが大切です。この記事ではオリジナル練習問題を使いながら、その手順を一緒に確認していきます。
この記事の目次
位置関係問題でつまずきやすいポイント
位置関係の推論問題では、「AはBの右隣」「CはDとEの間ではない」のように、複数の条件が組み合わさります。条件をそのまま文章で記憶しようとすると、処理の途中でどの条件を使ったか分からなくなりがちです。
よくある失敗のパターンは三つあります。一つ目は「条件をすべて読んでから図を描こうとする」こと。条件が多いと読み終わった時点で最初の内容を忘れてしまいます。二つ目は「一つの配置が成立したら他の可能性を確かめずに答えを決める」こと。問題によっては複数の配置が条件を満たす場合があり、その場合は「確実に言えること」だけが正答になります。三つ目は「隣接しないという否定条件を見落とす」ことです。否定条件は図に書き込みにくいため、チェックリストとして別に残しておくと安全です。
表と図を使う2ステップの整理法
位置関係問題を解くときは、次の2ステップを作業の基本にするとよいでしょう。
- ステップ1:確定できる位置から図に書き込む。「AはBの左隣」のように両者の相対位置が決まる条件は最初に図へ反映します。
- ステップ2:複数の候補が残る箇所は表(候補リスト)に残し、否定条件で候補を絞り込む。矛盾が出たら仮定を取り消してやり直します。
「まず確定できるものだけ埋める」という順序を守ると、仮定が複雑に重なることを防げます。否定条件は図の外に箇条書きで残しておき、配置が決まるたびに照合するとミスを見落としにくくなります。
独自の練習問題:5人の横一列の配置
【問題】A・B・C・D・Eの5人が横一列に並んでいます。次の条件がすべて成立するとき、確実に正しいと言えるものをア〜エから選んでください。 条件1:AはBの左隣に並んでいる(AとBは隣接し、AがBの直左) 条件2:CはDの右隣に並んでいる(CとDは隣接し、CがDの直右) 条件3:EはAの左隣ではない 条件4:BとDは隣接しない ア:Dは左端である イ:EはBの右隣である ウ:CはBの右隣である エ:Eは右端である
まず条件1と条件2から固定ブロックを作ります。 ブロックX:A-B(左→右) ブロックY:D-C(左→右) この2ブロックとEを5つの席に並べるとき、条件4(BとDは隣接しない)と条件3(EはAの直左ではない)を満たす配置を探します。
【解答と過程】 5席を1〜5(左から右)として、ブロックX(AB)とY(DC)の開始位置の組み合わせを重複なく列挙します。2ブロックはそれぞれ連続する2席を占め、残り1席にEが入ります。 ●全配置候補の検討 ①(X=1, Y=3)→ A B D C E 条件4確認:B(2)とD(3)が隣接→違反。除外。 ②(X=1, Y=4)→ A B E D C 条件4:B(2)とD(4)は非隣接○ 条件3:E(3)はA(1)の直左ではない○ →成立。 ③(X=2, Y=4)→ E A B D C 条件3:E(1)はA(2)の直左→違反。除外。 ④(X=3, Y=1)→ D C A B E 条件4:B(4)とD(1)は非隣接○ 条件3:E(5)はA(3)の直左ではない○ →成立。 ⑤(X=4, Y=1)→ D C E A B 条件3:E(3)はA(4)の直左→違反。除外。 ⑥(X=4, Y=2)→ E D C A B 条件4:B(5)とD(2)は非隣接○ 条件3:E(1)はA(4)の直左ではない○ →成立。 成立する配置は②④⑥の3パターンです。 ●選択肢の照合 ア「Dは左端」:②ではD=4番席、④ではD=1番席、⑥ではD=2番席。全パターンで成立しない→× イ「EはBの右隣」:②ではE(3)がB(2)の直右○、④ではE(5)がB(4)の直右○、⑥ではE(1)とB(5)は非隣接→全パターンでは成立しない→× ウ「CはBの右隣」:②ではC(5)とB(2)が非隣接→× エ「Eは右端(5番席)」:②ではE(3)→× →正答:「ア〜エのいずれも確実に言えない」 【検算】3パターン(②④⑥)それぞれで4条件をすべて再確認します。 ・② A(1) B(2) E(3) D(4) C(5):条件1○(AB隣接・A左)条件2○(DC隣接・D左)条件3○(EはBの右隣でAの直左でない)条件4○(B=2、D=4で非隣接) ・④ D(1) C(2) A(3) B(4) E(5):条件1○ 条件2○ 条件3○(EはBの右隣でAの直左でない)条件4○(B=4、D=1で非隣接) ・⑥ E(1) D(2) C(3) A(4) B(5):条件1○ 条件2○ 条件3○(EはA左3席で直左でない)条件4○(B=5、D=2で非隣接) 全パターンで全条件を満たしており、検算一致。
否定条件を見落とさないための記録の工夫
「隣接しない」「〇〇の左ではない」といった否定条件は、図に書き込もうとしても視覚化しにくいため、別の場所にメモとして残しておく方法が一例として有効です。
- 図の欄外に否定条件だけを箇条書きにする
- 配置が一つ決まるたびに否定条件のリストを照合してチェックを入れる
- 複数パターンが残るときは、パターン番号ごとに否定条件との整合を確認する
こうした手順は手間に見えますが、配置が4〜5人になると頭の中だけで追うよりも早く正確に処理できるようになります。練習の段階から図外メモの習慣をつけておくと、本番でも同じ動作を再現しやすくなります。
解き直しで確認したい2つのミスパターン
練習問題を解いた後は、次の2点を自分で確かめてみてください。
- 配置が一つ見つかった時点で解答していないか:位置関係問題の多くは「確実に言えること」を問う形式のため、成立する配置が複数ある場合は全パターンを確認してから選択肢を絞る必要があります。
- ブロックの向きを誤っていないか:「AはBの左隣」と「BはAの左隣」では並び順が逆になります。条件を図に書き込む前に主語と方向を声に出して確認する習慣が役立ちます。
次の練習ステップ:条件の数を増やして試す
この記事で紹介した2ステップ(確定位置から図に書く・否定条件を別メモで管理する)を使って、まず今回の練習問題を自分で紙に再現してみてください。手を動かして表と図を描く経験を積むことが、本番での処理速度を上げる一番の近道です。
手順が安定してきたら、条件の数を5〜6個に増やした問題や、横一列ではなく円形配置の問題など、形式を変えて試してみるとよいでしょう。形式が変わっても「確定できる条件から埋める・否定条件は別管理する」という考え方は共通して使えます。
参考資料
Claude Sonnetを用いて本文を作成し、AIによる校正と編集確認を行っています。文例・練習問題は解説用に作成したものです。


